養育費について
養育費とは
養育費とは、未成熟子が自立するまでに必要とする衣食住に必要な費用・教育費・医療費・娯楽費などのことを言います。財産分与や慰謝料とは性質が異なり、子どもを引き取っていない方の親が、子どもが自立をするまでの期間支払う義務があります。養育費を支払う期間には『子どもが成人(満20歳)するまで』などという規定はなく、高校卒業であったり大学卒業であったりと様々です。
養育費の相場
養育費は、扶養者(親)と同レベルの生活ができる程度の金額が目安とされ、一般的には子供1人に対して月額2~6万円が相場です。決まった金額や算定方法はなく、親の収入や支払い能力に応じて決定します。
養育費を確実に払ってもらうには
養育費の支払いが滞ったり、途中で支払われなくなったりすることはよくあります。確実に支払いをしてもらうためには次のような手段が考えられます。
- 法律で強制執行ができるように公正証書を作成しておく
口約束や個人的に作成した文書では、将来の保証になりません。話し合いで決めた金額・支払い方法は公正証書にしておきましょう。
- 定期的に子どもと面会させる
子どもと接する機会がない(少ない)と、養育費の支払いに対する義務感が薄れるようです。定期的に子どもに面会する機会を設けて、親としての自覚を促すのも一つの方法でしょう。
